賞味期限切れカツ横流し……船場吉兆からマクドナルドまで――2000年からの食品異物混入・偽装ニュースまとめ

2014年から2015年までの主だった食品偽装・混入事件

2014年は大きく分けて食品への異物混入と、食材購入・取引先の食材に問題があったケースが大きくフォーカスされました。

同年末にカップ焼きそばの「ペヤング」に虫混入のニュースが大きく報じられ、購入者がツイッターにアップロードした写真のショッキングさに瞬く間に拡散。その後、毎週のように各社の加工食品から食品混入があったとマスコミを賑わせていました。

また、中国のドキュメンタリー番組内でマクドナルドにチキンナゲットを供給している食品会社が取材され、変色した使用期限切れの鶏肉を混ぜ込む姿を放送。こちらもインターネットのYouTubeなどで拡散し大きな事件に発展しました。マクドナルドはその後大きく業績を悪化させ、2016年現在も回復の兆しはありません。

加工食品業界では、これまでは個別対応をしていた異物混入のケースも問題化し、どこまで情報を公開するのか、顧客対応をどうするかを大きく問われました。グローバル化が進む社会で仕入元の食材に間違いがないかをどこまでチェックできるかにも対応を迫られています。

次ページでは2000年からの食の安全に関する報道の経緯を踏まえ、食の安全神話の「信仰対象」とはなにかを考えたいと思います。

<2014年から2015年までの食品異物混入・偽装の主な出来事>

  • 2014年 1月 敷島製パン 「なごやん」44万5000個を回収
  • 2014年 1月 マルハニチロと子会社製造の冷凍食品に農薬混入。社長引責辞任
  • 2014年 5月 プリマハム、ゴム製部品混入のおそれありとして一部加工食品回収
  • 2014年 7月 マルハニチロ、カルピスゼリー容器にカビ。67万個回収
  • 2014年 9月 日本コカコーラ、カビ混入で67万本自主回収
  • 2014年11月 マクドナルドのチキンナゲットに使用期限切れ鶏肉使用。販売中止へ
  • 2014年12月 まるか食品「ペヤング」に虫混入騒動。検査後混入で間違いないとされ全品回収。「写真付きツイート」が大きな波紋を呼び顧客対応にも批判集まる
  • 2014年12月 不二家ケーキにカビの報告受け調査
  • 2014年12月 日清食品冷凍、冷凍パスタに虫混入。74万6000食回収
  • 2014年12月 マクドナルド商品に異物混入続々。ゴム、歯、金属片、発布スチロール、ビニール片など毎週のように報道される
  • 2015年 1月 和光堂のベビーフードに昆虫混入で自主回収発表
  • 2015年 1月 ワタミタクショクに金属製ネジ混入があったと報道
  • 2015年 1月 ローソンの弁当にビニール片混入
  • 2015年 1月 マクドナルドの12月全店売上高21.3%減少
  • 2015年11月 直売所の食品表示監視強化 ルール厳守促す 12月から消費者庁
  • 2015年12月 消費者庁、健康食品ネット監視で26事業者に改善要請
  • 2016年1月 米国産豚肉など「北海道産」と偽装 帯広のスーパーが販売
  • 2016年1月 食品廃棄業者が、廃棄を委託したCOCO壱番屋の賞味期限切れビーフかつなどを横流し
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