コストコの精肉売り場で、豚肩ロースの塊肉や牛ステーキ肉に挟まれながらも独特の存在感を放っている、生ソーセージ。なかでも、ドイツ伝統のスパイスを練り込んだ国産豚肉を天然豚腸に詰めた迫力ある『フレッシュソーセージ ジャーマンビストロ』は、かなりの存在感。長さ約17〜18cm・直径約3cm太くて長〜いソーセージが8本入って、重量なんと1.2kgです。
「量は多いけど、生製品だから冷凍保存すればいいか!」と思って手を伸ばすと、同行のコストコ仲間に「これは、地雷製品だよ。冷凍保存したら味が落ちてしまうよ!」と注意されました。しかし、ネットで調べると「店員さんに冷凍保存を勧められた」という意見が多数です。
で、結局これは地雷なの? 地雷じゃないの? と気になりすぎるので、購入して検証してみました。
未加熱品は必ず中心まで加熱しよう
まずは1本、ソーセージを取り出してみました。約18cmとロングなソーセージは、1本で155gもあります。
『フレッシュソーセージ ジャーマンビストロ』はパッケージに「未加熱品」と注意書きがされており、パッケージを裏返すと、トレイの裏に調理法も書かれています。
パッケージの方法に従って、沸騰したお湯にソーセージを入れ、中火で12分加熱してみました。お湯の中にじわじわとソーセージの脂が滲み出てきて、台所が美味しそうな匂いに満たされていきます。ああ、お腹が減ります。
続いて、パッケージの指示通り、茹でたものをフライパンで焼きました。写真の上が茹でて焼いたもの。下は、茹でただけのものです。焼くと皮が破れて中から肉汁が溢れてくるためか、上の方が少しスリムになっていますね。
茹でただけでも食べられますが、皮は焼いた方が食べやすくなります。
焼きたてはすごく熱いので、手で触れるくらい冷ましてからカットしてみました。なのに、この肉汁っぷり! 肉はギュッと詰まっていますが、とてもジューシーです。
検証! 冷凍保存したら本当に味が落ちるの!?
「どーやっても冷凍保存に不向き」「生のまま冷凍保存すればOK」「茹でて保存できる」などと、情報が錯綜している生ソーセージ。とりあえず、冷凍するところからはじめてみましょう。写真上のようにソーセージを生のままと茹で調理済みを各1本ずつラップで包み、さらに、急速冷凍効果のあるアルミホイルで包んでから冷凍していきます。
生ソーセージの解凍
凍ったら冷蔵庫に移し、解凍します。朝、出勤前に解凍を始めれば帰宅する頃には解凍ができています。解凍できたものは、生と同様にボイルし、フライパンで焼き色をつけます。
その結果、ほんのり甘い肉・ハーブの香り・脂が溶け出るジューシーさは変わらず、「冷凍すると味が落ちる」とは感じられません。
茹でソーセージの解凍
茹でソーセージの冷凍保存のほうは、表示通り12分ボイルしたものを、粗熱が取れるまで冷ましてから冷凍保存してみました。これはネットでも「味が落ちる」と注意されている方法です。
冷蔵庫で解凍し、フライパンでこんがりと色がつくまで焼いてみました。焼いていると、モツ料理特有の臭いが漂ってきます。ソーセージの食感は大きく変わりませんが、肉の臭いが少し気になりました。焼いた際の肉汁も、少し少ないように感じます。
【結論】冷凍保存するなら “生” のままがオススメ
茹でたものを冷凍しても、生のまま冷凍しても、短期間の保存なら大きな違いはありません。でも、いったん茹でてから冷凍したものは、少し臭いが気になりました。
この商品が「地雷」だと言ったコストコ仲間には「生のまま冷凍するといいよ」と勧めておこうと思います。
ちなみに、このソーセージ、マスタードやケチャップ、チーズとの相性が良いです。解凍したソーセージを茹でてから半分に切って、スライストマトとチーズを乗せてグリルすると、美味しいご馳走ができますよ。
いろいろと応用が効くソーセージなので、美味しく冷凍して楽しみましょう!