コストコで販売されている、冷凍魚の人気アイテム『ティラピア』。アフリカと中近東が原産の淡水魚。川魚特有の泥臭さがあるなどの情報を耳にして購入を迷う人も多いのでは? でもちょっと手を加えれば、クセを取り除いておいしく食べられますよ。
ティラピアは酒で洗って臭い取り
川魚特有の泥臭さがあるティラピアですが、料理酒で洗えば臭いを取ることができます。
切り身のままでも、ひと口大に切ったものでも。解凍が終わったら、まずは料理酒で洗って臭いを取りましょう。料理酒の量は、切り身にまんべんなくふりかける程度でOK。ラップをして3〜5分寝かせ、キッチンペーパーで料理酒を拭き取ったら完了です。料理酒を拭き取る時は、身の中の臭みを吸った料理酒を押し出すイメージで、少し圧をかけながら拭き取ってみてください。
ハーブ・スパイス・味噌で “臭みゼロ” 調理!
臭みが気になって “冷凍庫のお荷物” になっていたティラピアが、いつものお食事、お弁当の具、おつまみ……と、いろいろな場面で活躍してくれる “相棒” に変身しちゃいますよ!
市販のシーズニングミックス(写真はエスビー食品のもの)は、お肉にまぶしてからトースターまたはフライパンで焼くだけで、調理に手間のかかるメニューがお手軽に作れるという便利なアイテム。もちろん、魚にも使えます。
このシーズニングミックスの「タンドリーチキン」味と「鶏の香草焼き」味、そして味噌マヨを駆使して、ティラピアのありすぎるクセを美味しく変身させます。
焼く前の準備
ひと口大サイズにカットしてから日本酒で漬けおき洗いした『ティラピア』は、焼く前に下味をつけます。味噌マヨ(写真左)は軽く塩を振ってから、小麦粉の衣を。「タンドリーチキン」味と「鶏の香草焼き」味は、シーズニングをまぶしてから5分〜30分ほど寝かしておくと味がよく染みます。保存容器の中にシーズニングと『ティラピラ』を入れてシャカシャカ振ると、まんべんなくまとわせることができますよ。
イチオシは「タンドリーチキン」味
フライパンに油をひき、両面をしっかり焼いたものがこちら。写真左から鶏の香草焼き、味噌マヨ、タンドリーチキンです。
3位|味噌マヨ味
おすすめ度 ★★★☆☆
小麦粉をつけてソテーし、味噌・マヨネーズ各大さじ2を混ぜた味噌マヨをのせます。一味唐辛子をふりかけてピリ辛に仕上げました。下準備の料理酒効果なのか身がふっくらと柔らかく仕上がり、独特なクセも感じられません。
2位|鶏の香草焼き味
おすすめ度 ★★★★☆
ハーブの香りが『ティラピア』に隠された”肉のような旨み”を引き出していて、まるで、魚から鶏に進化したかのよう。しっかりとつけたシーズニングがカリカリとした食感を産み、やみつきになります。こちらも臭いはゼロ。あの”クセ”はどこに行ってしまったのでしょう…!?
1位|タンドリーチキン味
おすすめ度 ★★★★☆
このシーズニングはニンニクとクミンが胃袋を刺激して、箸がとまらなくなります。ふっくらと柔らかい『ティラピア』の身と、香ばしくクリスピーに焼きあがった表面のコントラストもたまりません。辛さがないので、小さなお子さんでも大丈夫ですよ。
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“泥臭い”という強烈なクセのあるティラピアですが、そのクセが抜けるよう下処理して濃い味付けにすると、どんな舞台でも活躍してくれる主役級オカズに変身しますよ!