ほうれん草を茹でる時って、皆さんどうしてますか? 普通は沸騰したお湯に塩を入れてアク抜きするかと思いますが、お湯に砂糖を入れて茹でるとより美味しく仕上がるという説もあります(実践している家庭も多いかも)。
塩と砂糖には、ほうれん草のアクである苦味成分のシュウ酸を取り除く効果がありますが、それに加えて砂糖には保湿効果があり、塩茹でよりも瑞々しい食感に仕上がるらしいんです。
入れる砂糖は少量なので、味にはほぼ影響しないらしいのですが、実際のところはどの程度の変化が感じられるのでしょうか。気になったので、塩茹でと砂糖茹でを比較してみました!
塩でも砂糖でも茹で方は同じ!
今回はほうれん草を2束に分け、片方は塩小さじ1、もう片方は砂糖小さじ1で茹でてみました。
下処理や茹で方の細部は、砂糖の場合もほぼ同じです。根本に少し切り込みを入れて全体を軽く洗い、硬い茎を優先して2分ほど砂糖を入れた熱湯で茹でたら、すぐに冷水にとって軽く水分を絞るだけですね。
食感よりもアクの取れ方に変化を感じる!
写真左が塩茹で、右が砂糖茹でのほうれん草です。いずれも絞ってから切り、かつお節と醤油を少し振っただけの簡単おひたしにしてみました。見た目には特に変化はありませんが、実際に食べてみると……意外と違いが出てるかも。
基本的に根本付近が甘め、葉の部分が渋めなのはどちらも変わりありませんが、塩茹では茎にも多少の苦味が残り、砂糖茹でだと茎にはえぐみをほとんど感じず、爽やかな口当たりにまとまっています。えぐみがより多く取れているのでしょうか、素材の旨みが引き立ってまろやかな味わいになっている印象を受けました。
逆に、水分の絞り方や使う料理にもよりますが、食感にはほとんど変化を感じないかも。すぐに食べても冷蔵庫で一晩置いても、塩茹でが特にパサつくわけでもなく、どちらも瑞々しさは十分に保たれる印象でした。
結論としては、砂糖を入れすぎると甘みが移ってしまいそうですが、とくに甘くなるということはナシ。そして小さじ1程度ならより苦味を取り除く効果アリ。ほとんど手間も変わりませんから、ほうれん草を茹でる際は砂糖で茹でる方法もぜひ試してみてください!