コストコのチーズコーナーで見かける『ル・ルスティック ラクレット』(参考価格998円 /400g)。スライス型の皮なしラクレットです。ラクレットとは、じゃがいもなどに溶かしたラクレットチーズをかけて食べる料理の名称でもあります。本場であれば、ハーフカットしたものを専用オーブンで溶かし……という食べ方になりますが、一般家庭では難しいため、本品のようなスライスタイプはありがたいんですよね。
食べ方はさまざまですが、今回はラクレットを子どもと一緒に楽しむため、お手軽チーズフォンデュをやってみました。
たこ焼き器フォンデュは子どもでも食べやすい
チーズフォンデュは老若男女問わず人気のチーズ料理。でも、小さな子どもがいると「鍋を倒すんじゃないかと心配」「小さなフォンデュ鍋に対して “どっちが先にフォンデュするか” で兄弟喧嘩が起きる」など、面倒なイメージがあります。
そこでオススメなのが、たこ焼き器フォンデュです。複数人が同時にフォンデュでき、鍋をひっくり返してもチーズ飛散問題は最小限にとどめられます。今回は、2歳&4歳の男の子と一緒に実食レポートします。
チーズフォンデュの具材に決まりはありませんが、パンとウィンナー、ブロッコリーはあると嬉しいですよね。我が家の子ども達はたこ焼きが大好きなので、たこ焼き器にちなんでゆでだこも用意してみました。
ラクレットだけでは焦げ付いてしまうので、チーズのトロトロさを焦げ付かせず楽しむため、チーズを伸ばすものが必要です。本来のチーズフォンデュでは分離を防ぐために乳化安定用として白ワインを使ったりしますが、子どもが食べるものなので、今回はポタージュスープの粉を 100mlのホットミルクで溶いたものを使いました。
たこ焼き器の凹みにポタージュを半分ほど入れ、沸いたら、小さくカットしたチーズを入れていきます。
「自分でできて嬉しい!」
チーズが溶け出したら、具材を入れて行きます。自分の食べたいものを好きな凹みに入れたら、ここで一旦火を止めます。食材は余熱で火が通るので大丈夫。点火したままだと、子どもたちの食べるペースと火の通るペースが合わないんです(汗)。ラクレットが焦げる心配もないので、ゆっくり食べられます。
「ぼく、ウィンナー食べる!」と2歳の弟が自分でチーズをディップし、隣では4歳のお兄ちゃんが「ぼくは自分で棒を刺すんだ」と言ってブスッと食材に爪楊枝を刺す内職を。ああ、喧嘩の起きないフォンデュは平和です。点火中は「熱い!」と火から離れますが、余熱調理中は自分たちで食材をクルクル回して「もう食べていい?」「まだじゃん!」と食べごろを探っています。子どもの成長まで感じられ、母はジーンと静かに感動しちゃいました。
焦げつきにくくマイルドな味わい
チーズはスープで溶いてあり焦げつきにくくなっているので、あえて放置してパンにチーズを染み込ませたり、ラクレットを溶かしすぎない状態で野菜に絡めたり。チーズの変化を食べ比べできるのも魅力のひとつ。チーズ染み染みのパンは、とろける美味さです。白ワインを使わずにチーズをのばしているので、チーズフォンデュ特有の酸味・エグみがなくマイルドな味わいを楽しめます。
「たこ焼きじゃなくてチーズ焼き、楽しかった!」(4歳男児)、「面白いよ。またやろうね」(2歳男児)と、子どもたちも満足だった様子。もちろん、子どもだけでなく大人も楽しめました。「後片付けがラクでいいんじゃない?」(38歳男性)との声も。ラクレットを購入したらぜひ、試してみてください。