仕事を終えて帰宅途中に飲む缶ビール、うまいですよね。駅から自宅までの道すがら、コンビニで調達して、ぷしゅっと開けてのグイっとひとのみ、ぷはーーーーっ!
さて、このとき、のどごし的にはキンキンに冷えたビールを飲めるのがシアワセなのですが、コンビニによって缶ビールの温度は違うもんなんでしょうかね。どのコンビニに行けばいちばん冷えた缶ビールにありつけるのでしょうか。
そんなわけで調べてみましたよ!
調べた銘柄
キリン一番搾り生ビール(350ml缶) ※なんとなく好きなので。
調べた店舗
主要コンビニ6チェーンのほか、おまけとしてコンビニみたいなスーパー「まいばすけっと」(イオン系列)と自動販売機も調べてみました。
- セブン−イレブン
- ファミリーマート
- ローソン
- ミニストップ
- サークルKサンクス
- デイリーヤマザキ
- まいばすけっと
- 自動販売機
検証方法
夕暮れ迫る金曜日、各店で棚の最前列にある「キリン一番搾り生ビール(350ml缶)」を購入。店を出たらすぐに開封してデジタル温度計(CT-281WR)で液体の最低温度をチェック、そして飲みながら次の店舗へフラフラ。これを各チェーン、場所が異なる3店舗、自販機も3箇所で実行した。
※掲載した数値は2015年5月29日時点のものです。計測は簡易的な方法によるもので精密なものではありません。また、すべての店舗で同様の結果となることを保証するものではありませんのであらかじめご了承ください。
ところで
ビールはキンキンに冷えてりゃいいってもんじゃない、と言います。キリンビールのサイトを見ると「6℃〜8℃が目安」で、「冷やしすぎるとビール本来の味が分からなくなり、泡もきれいに立ちません。なまぬるいビールではのどごしの爽快感がなく後味が強く残ります」とありました。冷えている=おいしい、という単純な図式ではないわけです。なのでこの調査、「ビールはめっちゃ冷えてるのが好き!」って人向け。あしからず。
というわけで、以下が調査結果です。
ありゃりゃ!? 自動販売機、冷えすぎ!!
※単位は℃。青地は店舗ごとの最低温度。(オープン)はオープン式の棚、(ドア)は開閉ドア式の棚。
まずはまとめから。
● もっとも冷えていたのは自動販売機で超安定の平均4.3℃。冷え冷え!
● コンビニは安定していない。6℃台にありつければラッキーか
コンビニは商品の回転、お客さんのドアの開閉頻度などの要因もあるためか、とにかく温度がばらつきがち。どの店舗ならめちゃ冷え缶ビールが飲めるとも断じ難い結果になりました。
平均すると、唯一2店舗で6℃台の缶ビールを入手できたサークルKサンクス以外は軒並み8℃超えで、キリンビールが言うところの「6℃〜8℃」という飲みごろ温度にはありつきにくい。自宅の冷凍庫でいったん冷やせばいいものの、買ってすぐに冷えたビールが飲みたいのです!
そんな中、自販機が圧倒的な冷え冷えぶりの平均4.3℃! 手に持ったときの感じも、のどごしも、やばい! 一気に飲むと頭痛がっ。いいっ(コンビニのような冷却を阻害する要因が少ない分、当たり前ですかね)。飲みごろ温度を下回って「味が分からない」域に達していますが、冷たいのがいいんです!! ゆえに冷えたビール党は自販機を選ぶといいですよ〜 ……と言いたいところですけど、ま〜酒類を扱う自販機が見つからないこと。
ビジネスホテルの中にあるよ、なんてアドバイスをもらっても、帰宅途中にそんなとこに寄らないだろ!ヾ(*`Д´*)ノ” なので、あたりをつける場所としては「商店街にある酒屋さん」がおすすめ。店舗前に設置されているケースが少なくない。それでも時間帯で購入制限があったり、おそらく全体的に減少傾向にあったりと、自販機ねらいは今後きびしくなっていくような気がします。
▲都内ではあまり見かけなくなった気がする酒類の自動販売機
というわけで、コンビニで缶ビールを買ってすぐ乾杯する場合は、だいたい8℃前後のものを飲んでいる、くらいの感覚でいるのがよいかと思いました。
以上、最初は喜んで調査を始めたものの、ほろ酔い気分どころでは終われない苦行に陥ってしまったレポートでした。