手軽にエスプレッソ気分が味わえるマキネッタ。直火式エスプレッソメーカーのことですね。エスプレッソとは本来、マシンを使って高圧抽出するコーヒーを指すため、『モカエキスプレス』に代表されるマキネッタで淹れるものは厳密にはエスプレッソではないのですが、エスプレッソ気分を味わうには十分に濃い〜コーヒーが愉しめます。
軽く使い方をご紹介しましょう。
ヒゲおじさんでおなじみビアレッティ『モカエキスプレス』で作る
こちらがイタリアのビアレッティ社製マキネッタ『Moka Express(モカエキスプレス)』(以下、モカエキ)。2カップ用で3,000円ほどになります。アルミ合金のボディにヒゲおじさんのイラストがかわいらしいですね。入門用にちょうどいい感じ。
モカエキの使い方をチェック!
モカエキは大きく3つのパーツに分かれます。最上部のポッド、下部の水タンク、コーヒー粉を入れるバスケットですね。
とりあえずバスケットを取り出して、タンクに水を入れます。内側の安全弁より下、2カップ用なので80mlほど入れてOKです。
用意するコーヒー豆は深煎り系で細挽きにしましょう(プロペラ式のグラインダーだと細挽きは難しいかも)。写真はボダム製『bistro』のエスプレッソ設定で挽いた極細挽きのコーヒー粉です。
コーヒー粉をバスケットに詰めて、表面を均します。写真の分量でコーヒー豆20グラム強というところ。
バスケットをタンクにセット。
さらに上部ポッドをセット。しっかりと締めないと圧力が抜けてコーヒーを抽出できないので注意!
お次はモカエキをガスコンロにかけるわけですが、モカエキの底面積が小さくてコンロに乗らない可能性が高いので、なるべく五徳(ごとく)を用意してあげましょう。なお、モカエキはIH調理器では使えないのでご注意を(電気コンロはOKですよ)。
あとは火にかけて、2カップ用なら中火で3分ていどですかね。
しばらく経ち、コポコポ……って感じの音が聞こえてきたら、抽出が始まっています。タンク内に約2気圧の圧力がかかり、熱湯が上部ポッドに押し上げられる際、バスケットに詰めたコーヒー粉の成分を抽出していくわけです。(途中でフタを開けるとコーヒーが噴出してキケンなのでやめましょう)
お味は濃い〜イタリアンロースト風のコーヒーに。もちろんマキネッタではエスプレッソマシンのように濃厚なコーヒーが抽出できるわけではありません。業務用マシンなどは抽出気圧が約9気圧とかありますし、そりゃ味は違います。
でも、マキネッタで濃いコーヒーを飲むまでの作業や時間はけっこう愉しいもの。モカエキなどが気になっていた方、ぜひお試ししてみることをオススメします!
ちなみにモカエキには『ブリッカ』というモデルもあります。クレマが出来るという触れ込みですが、そのように淹れるのはなかなか大変という話も……。