コストコに行ったら、ついつい買ってしまう定番の『ロティサリーチキン』。価格は変動しますが、クリスマスでしかなかなかお目にかからないご馳走”チキンの丸焼き”が700円程度で買えるのだから、思わず手が出てしまいますよね。
しかし! ハイテンションで持ち帰ったものの「どうやって切り分ければいいの?」と、その解体方法に悩む人も多いのでは!? 実は、簡単な手順でアッサリ解体できるんです。
すこし冷めている状態で解体した方がやり易いので、食卓で丸鷄のビジュアルを楽しむ必要がなければ、まずは解体からはじめてみましょう。これで、鳥一匹のお肉を格安で活用できるようになるんです!
① 両足を切り離す
容器に入っていたまま、盛り上がった方=鶏ムネ肉を上にして、まな板に載せます。両足を縛っているヒモは最初に切り離しましょう。あらかじめアルミホイルを敷いて作業すると、まな板が脂で汚れませんよ。
包丁を入れるのは、左右どちらからでも構いません。写真の切り込み位置を参考に、包丁で切り込みを入れてください。足が切り離された骨つき肉が、モモ肉です。脂が多く筋肉もガッチリしてジューシーで柔らかな人気部位なので、ぜひ、骨つきのままかぶりついてください!
骨は関節で本体と繋がっていますので、すこしひねるようにして手で外してみましょう。
② 手羽先を切り離す
両足を切り離したチキンをよいしょ! と横向きにすると、小さな腕が付いているのが見えます。これが、手羽先です。
モモと同じく、本体との接合部分に包丁を入れます。ロティサリーチキンはお肉がとても柔らかいので、手で簡単にもぎ取れますよ。
少しお肉の少ない部位ですが、こんがり焼けた皮に旨味が凝縮されているので、ビール片手にしゃぶりつくのをお勧めします!
モモと手羽先を切り離すと、こ〜んな感じ。この大きなハート形の塊が、ムネ肉です。さあ、ここからが本番! ムネ肉を切り離しますよ。
③ ムネ肉を2分割
ローストチキン最難関と言っても過言でないが、このムネ肉。真っ二つにする?そぎ切るの? どこまでどう包丁を入れるのか、悩みますよね。
答えは、2cmです。
ムネ肉の真ん中を走る凹みに、そっと、包丁を2cmだけ沈めるイメージで上下にまっすぐ切り込みを入れてみてください。
すると、写真のように、インナーマッスルであるササミ肉を残してムネ肉が「ガボッ!」と剥がれてくれます。アッツアツに温めたチキンの場合はちょっと難しいかもしれませんので、慌てずゆっくり切り離してくださいね。
左右のムネ肉を剥がしたあとは、軟骨を挟んだササミ(写真中央)と骨が残ります。
ササミは、100gに対してタンパク質が20g〜25g程度含まれ、カロリーも100gに対し100kcalと低いヘルシーな部位です。ストレス緩和と疲労回復に役立つイミダペプチドというアミノ酸の一種を多く含むことでも注目されています。
骨の周りには超ジューシーで旨味たっぷりなお肉が付いているので、ホジホジと取り分けてください。
④ ササミから軟骨を外す
ササミと軟骨は結構しっかりくっついています。裏返して、包丁やペティナイフを使って切り離しましょう。
完成! 部位ごとに違う味わいを楽しもう
ふぃ〜、解体できました! 左が骨、右がお肉です。大人2〜3人分がいける量ありますね。
コストコのロティサリーチキンはお肉が本当に柔らかいので、切り込み位置さえ間違わなければ、ほとんど力を使うことなく解体できてしまいます。細かい作業が必要なのは、ササミと軟骨の取り外しだけです。さらにムネ肉の切り離しに成功すれば、ロスも少なくお肉を解体できますよ。
モモは骨つきでガブリ!と、ムネやササミはスライスして、美味しくいただきましょう♪