洋食屋さんでソーセージを頼むと付け合わせで出てくる、千切り状の酸っぱいキャベツの漬物。独特の風味が食欲をそそりますよね。これはザワークラウトといって、ドイツを中心にヨーロッパで広く食されている、伝統的な一品です。
この西洋漬物を単に酸っぱい付け合せとして食べているだけじゃ……もったいない! ザワークラウトの食べ方、改めて考えてみました。
ザワークラウトってなに?
ザワークラウトは、キャベツの千切りに塩や香辛料などを加えて漬物にしたもの。キャベツが持っている乳酸菌による発酵によって酸っぱい味わいになるそうです。実は、伝統的な手法のザワークラウトは酢などは一切使っていないんです。キャベツと塩、香辛料をまぜて、置いておくだけ。
ちなみに、香辛料としては、キャラウェイシードやローリエ、胡椒あたりを入れるようです。この辺のさじ加減で仕上がりの風味が変わるんですね。
ザワークラウトは乳酸発酵によってビタミンCがマシマシになった保存食ですが、植物性乳酸菌の力なのか整腸作用なんかも期待できます。筆者的には、あくまで個人の感想ですが、食べるとお通じが快調になるという印象。食物繊維で満腹感も得やすいので、ダイエットにも効果があるかも?
単なる「酸っぱい付け合せ」で終わらせるにはもったいない奥深い食材なので、ぜひ瓶詰めを入手してみていただきたい。
ヘングステンベルグのザワークラウト(瓶詰め)を食べる!
日本で入手しやすいザワークラウトの瓶詰めは、ヘングステンベルグというメーカーのもの(写真)。720mlの瓶にフタギリギリまでみっちり詰まっています(固形容量は650g)。けっこうお得感がありますよ。
買えるところとしては、カルディや成城石井が確実。それ以外にも、大きめのスーパーなどに行けば扱っている可能性は高いです。
ザワークラウトの味ですが、とにかく酸っぱい! ガツンとくる酸味があります。単体で食べると、慣れていない場合は背すじに鳥肌が走るほど。
ただ、さわやかな香りがあって、脂っこいものを食べた時の口の中のリセットにはうってつけと言えるでしょう。
塩もそれなりに入っているはずなのですが、その酸っぱさの影に隠れて、塩味はほとんど印象に残りません(笑)。
ザワークラウトの食べ方
サラダにトッピング
いつものサラダにザワークラウトを追加するのが非常に消費しやすくてよいかと思います。フレンチドレッシング、サウザンドレッシング等のクリーミーなドレッシングと和えると、口当たりがいいですよ。以前、紹介しましたが、サイゼリアのドレッシングは非常によく合います。
即席スープに
鍋にお湯を沸かして、ベーコンとザワークラウトを入れて、ひと煮立ち。コンソメ、こしょうで味を整えたら、寒い季節にぴったりのスープに。乳酸発酵食品なので独特のウマミが出汁になって、癖になるおいしさ。お腹にもたまります。ただし、加熱するとビタミンCは壊れてしまう点にはご注意を。
ザワクラ料理
ザワークラウトを使った料理としては「シュークルート」が有名。ザワークラウトとスペアリブを一緒に煮混んだものです。キャラウェイシードを効かせると、気分はドイツ。
エクストリーム乳酸発酵食品を作ってみる
以前、キムチ納豆ダイエットが流行りました。キムチと納豆を混ぜ合わせたものを1日1回食べることによって、低脂肪・高タンパクでありながら満腹感を得られ、さらには腸内環境が整えられてお通じが良くなるといった効果があるという話でしたね。
ならば、さらにザワークラウトを追加したエクストリーム乳酸発酵食品ならば、より効果が高まるかも!?
▲というわけで、このように3品を1つの器に盛って……
▲混ぜ合わせます!
かなりカオスな見た目になりましたね。そして納豆とキムチとザワークラウトが合わさったニオイがかなり強烈です! これらの食材が苦手な人には、かなり厳しいかも。
ですが、味は意外とひどくありません。ザワークラウトの酸味は抑えられて、キムチの辛味もマイルドに。そこそこ統一感のある味に仕上がっています。
ただし、万人受けはしませんので、興味のある方だけお試しください。
筆者の場合は、ザワクラキムチ納豆を食べると腸の活動が活発化するのか、高い確率でお通じが発生する印象があります(あくまでも個人の感想です)。
豪の者になると、まぜあわせた状態のものを冷蔵庫に一晩寝かせてから食べるそうですよ。より効果が高まるというのですが……。
とまあ、ここまでしなくても、ザワークラウトはサラダに追加するだけで十分美味しくいただけます。ぜひご自宅に常備してみてください!