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エナジードリンクはどれを飲むのがお得か? キラキラ度を調べてみた(お嬢様聖水含む)

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巷にはエナジードリンクと称する飲料がたくさんあります。好みで選べばいいのですが、何か基準を設けて選べたらうれしいなんて考える今日このごろ。「これは ◯◯が多いからいいですよ」とか「あれは△△が高いからコスパがいい」とか。そこで、いつもなにかしら実験中のcoiler氏にエナジードリンクの選択基準について相談してみたところ、

輝き度合いじゃないですかね?」

との返事。

……意味がわからない!

なんでもエナジードリンクはその成分によって(どうにかすると)光り輝くらしく、それならばもっとも輝いているものを愛飲すればいいんじゃないですか? それってなんかお得じゃないですか? と。

お、おう……(味とか栄養分とかじゃないのか)。お得かどうかはよくわからないのですが、お任せしてみました。

もっとも光り輝くキラキラ系エナジードリンクはいったいどこの銘柄なのでしょうか!?(編集部)

目次

エナジードリンクはなぜ発光するのか?

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そもそもどうしてドリンクが光るかというと、それは一部のドリンクに蛍光物質が成分として含まれているからです。蛍光物質? 蛍光色ペンや漂白剤などに使われているイメージがありますよね。でも実は自然界にもけっこう存在しているんです。人間でも皮脂とかあちこち光る箇所があったりします(光るからといって人工だ危険だという話にはならないので安心して大丈夫です)。

蛍光物質は紫外線や青い光などの波長が短くエネルギーの強い光を吸収し、赤や黄、緑といった波長が長くエネルギーの弱い光に変換して発光する性質を持っています。エナジードリンクの場合は主にビタミンB2(リボフラビン)が蛍光物質として働いています。これが黄緑色の光を発するのです。

今回はそんな光るドリンクを目で楽しむため、紫外線LEDの発光コースター(自作)を使って色々なドリンクを「輝き(キラキラ)」の面から比べてみることにしました。調査したドリンクは主にコンビニで手軽に手に入る19銘柄です(下記参照)。

  • リポビタンD(大正製薬)
  • オロナミンC(大塚製薬)
  • オロナミンC ローヤルポリス(大塚製薬)
  • デカビタC(サントリー)
  • ドデカミン オリジナル(アサヒ飲料)
  • レッドブル(レッドブル)
  • レッドブル シュガーフリー(レッドブル)
  • モンスターエナジー(モンスターエナジー)
  • モンスターエナジー アブソリュートリーゼロ(モンスターエナジー)
  • モンスターエナジー カオス(モンスターエナジー)
  • リアルゴールド(日本コカ・コーラ)
  • RAIZIN(大正製薬)
  • リゲイン(第一三共ヘルスケア)
  • ライフガード(チェリオコーポレーション)
  • ビースト・アイ(ビーストアイ・ジャパン)
  • burn(日本コカ・コーラ)
  • お嬢様聖水(リバランド)
  • SHARK(アンタレスコーポレーション)
  • ロックスター エナジードリンク(ロックスター)

実験では比較する状況を一定にするために同じグラスを使用し、紫外線がグラス全体に当たるように少し距離を開けました

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自作した「紫外線LEDの発光コースター」。グラスを置くと自動的にスイッチが入って底面から紫外線を照射します

今回19銘柄とたくさんのドリンクを光らせて比べてみたのですが、予想以上に色や光り方など個性が強くて同列での比較が難しく、優劣を付けにくいため、ここは個人的な満足度で順位を決めさせてもらいました。

要はより「スゲェ!光るぜ!」となるドリンクほどGood!=満足度が高い、ということです。

ちなみにドリンクの発光傾向は大まかに分けると、「ドリンクが透けて紫外線の当たった箇所だけ強く光る」または「ドリンクで光が散乱して液全体が光る」の2パータン、蛍光色については「黄色っぽい」または「緑色っぽい」という2パターンになりました。色は好みの問題として、光り方は全体的に発光するほうが見応えがあるというのが筆者の判断基準です。

というわけで、まずはさっそく結論と参りましょう。

シャキッと元気!な『リアルゴールド』がいちばんキラッ!

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日本コカ・コーラが1981年に販売を開始した『リアルゴールド』がキラキラ系エナジードリンクの頂点に輝きました! まさに名は体を表すとでも言いましょうか、筆者の“見た感じの審査”では、まちがいなくこの緑色のなんだかSFな感じの光がどのエナジードリンクよりもキラキラと輝いていました。

ビタミンB2含有量は100mlあたり0.8gと、他飲料と比較して圧倒的に多いわけでもないのですが(リポビタンDなんて5.0gだし)、他の成分や濁り具合など諸々の条件が重なってこのような結果になったのではないかと思います。

そんなわけでリアルゴールド党の方、これからはぜひキラ☆キラも飲み込んでいる感覚で召し上がってください!

次のページではキラキラ順に各エナジードリンクをチェックしていきます。一部界隈で話題を呼んだ『お嬢様聖水』ははたしてキラキラしていたのでしょうか?

【第1位】リアルゴールド  キラキラ度 ★★★★★(5)

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これぞまさに光るドリンクといった感じの蛍光で、発光量が多く全体的に強い輝きぶり。光り方のバランスも美しいですね。発光色は緑系の色でSFっぽさを感じます。

【第2位】ライフガード キラキラ度 ★★★★★(5)

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ドリンク全体が光るタイプの典型例でいわばサイリウムのような発光です。とにかく面で光ることもあって視覚的満足度は上々。大きめのグラスに注いで光らせればかなりインパクトがあるのではないでしょうか。ちなみにライフガードはペットボトルタイプのほうが一般的ですかね。

【第3位】リポビタンD  キラキラ度 ★★★★★(5)

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エナジードリンクの超老舗ですね。こちらは部分的に強く光るタイプの代表格で、発光ドリンク界の高輝度LEDとでも言いましょうか。ビタミンB2が5mg/100mlと多く含まれていることからも発光は強さは容易に想像できますが、一方で液が透明で光が抜けてしまう点が人によっては物足りないかもしれません(クリアできれいという声も)。

 【第4位】SHARK キラキラ度 ★★★★★(5)

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サメのデザインが特徴的なイロモノ扱いっぽい印象もあるエナジードリンクでしたが、下馬評を覆すなかなか強烈な蛍光。リアルゴールドとライフガードの中間といった感じの光り方です。

 【第5位】オロナミンC キラキラ度 ★★★★☆(4)

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日本中で御馴染み、元祖エナジードリンク(?)な飲料です。勝手にハツラツな期待がかかりますが、蛍光のほうは色、光り方ともに無難、または特徴が無いといった感じでしょうか。一番オーソドックスな光り方です。

 【第5位】オロナミンC ロイヤルポリス キラキラ度 ★★★★☆(4)

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ノーマルのオロナミンCに比べ少し高級感がありますが、蛍光は無印と同一のよう。ビタミンB2の量が同じなので当然と言えば当然ですね。とはいえ、個人的にはもっと差を見せ付けてほしかったというのが正直なところです。

 【第7位】デカビタC キラキラ度 ★★★☆☆(3)

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ごっついビンのデカビタC、昔から自動販売機などで御馴染みの銘柄ですね(自分も良く好んで飲んでいました)。蛍光のほうは特別強いというほどではなく、それなりに良く光るというインパクトはどデカくもない結果に。

 【第8位】RAIZIN キラキラ度 ★★★☆☆(3)

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つい先日大正製薬からリニューアル版が発売されましたが、こちらは旧版のほう。ドリンク自体は透けて紫外線の当たった箇所が強く光るタイプの発光で、落ち着いた印象です。リニューアル版はまた違う光り方かもしれないのでそちらも気になりますね。

 【第9位】ロックスター エナジードリンク キラキラ度 ★★★☆☆

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RAIZINと似た傾向の光り方。より明暗が強く、蛍光色は緑系と、キャラ的にはリポビタンDの下位互換といった感じでしょうか。

 【第10位】モンスターエナジー / モンスターエナジー アブソリュートリーゼロ
キラキラ度 ★★★☆☆(3)

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エナジードリンクとしてはわりと有名どころで、名前も強そうなことから勝手に期待をかけていましたが、パッとしない結果に。ドリンク自体の色が濃いせいか光り方が鈍い印象ですね。発光はそれほど強くなく、勝手に少し残念な心持ちに。無印もアブソリュートリーゼロも光り方はほぼ同一でした。

 【第12位】お嬢様聖水 キラキラ度 ★★☆☆☆(2)

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お嬢様聖水という、一部クラスタの想像力を掻き立てるインパクト大な商品名で話題沸騰中のドリンクです(主に東京メトロの売店で販売)。「私の中の女神が目覚める」とのキャッチが、女神=神々しいまでの輝き=ご威光を想像させ、ひれ伏す準備もしておりましたが、全体的に弱めの蛍光で特徴は薄め。ちょっと名前負けという感じでしょうか。味のほうは癖の少ない普通のドリンクのよう。……お嬢様、もうちょっと強めの自己アピールを!

 【第13位】リゲイン キラキラ度 ★★☆☆☆(2)

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金色を纏う缶、かつて日本がバブル経済で泡沫な輝きを見せていた時代の名エナドリ、これは見た目からも出自からも期待できそう! とまたも偏見が筆者を襲います。そういうときは要注意です。ほらやっぱり! 発光が弱い結果となりました。ドリンクの濁りが濃く、いまいち冴えない感じですね。これではキラキラ気分で戦えません。

 【第15位】レッドブル / レッドブル シュガーフリー
キラキラ度 ★☆☆☆☆(1)

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近頃のエナジードリンクの代名詞とも言えるような有名商品。しかし蛍光のほうは残念なレベルでした。肉眼で見ても底のほうが薄っすらと光っているだけでオマケ程度の輝きもありません。ノーマル・シュガーフリーともにビタミンB2の量、発光具合は同じようです。

 【最下位】モンスターエナジー カオス キラキラ度 ☆☆☆☆☆(0)

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他2つのモンスターエナジーとは違い、オレンジっぽい色とフルーティーな香りを放つかなり個性的な味の飲料で、蛍光にも違いはあったものの、それは残念な方向に。紫外線LEDの紫とドリンクの色が合わさって薄っすら光ってるような感じはします。が、蛍光自体はしていないようです。

 【最下位】ドデカミン オリジナル キラキラ度 ☆☆☆☆☆(0)

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デカビタCと同じようなノリで自動販売機でもよく見かけるドリンク。こちらは残念ながらいっさい蛍光せず。ドデカミン党とデカビタC党との間に確執があるとかないとか聞きますが、蛍光勝負ではデカビタCの後塵を拝する結果に。ちなみにペットボトルタイプではなく缶タイプも試したところ、同じ結果でした。

 【最下位】burn キラキラ度 ☆☆☆☆☆(0)

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コカ・コーラ社の新たなエナジードリンクということで一時話題に。ドリンク自体が真っ赤でイチゴシロップを連想させる……というインパクトとは裏腹に蛍光はせず。赤く光ってくれたら非常に面白かったんですけどもね。

 【最下位】ビースト・アイ キラキラ度 ☆☆☆☆☆(0)

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burnとは逆に真っ青な液体でブルーハワイ感溢れる目が、けっこう光りそうな期待を抱かせましたが、それは幻想に過ぎませんでした。まったく蛍光せず。蛍光色ながら蛍光するドリンクというのは少ないようです。

エナジードリンク以外もキラキラフードがある!

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というわけで、今回結論としては最も光るドリンクはリアルゴールドということになりました。けっこう昔からある、その手のドリンクが好きな人には御馴染みのドリンクですね。意外や老舗の底力を見せ付けてくれた格好でしょうか。

もちろん、ライフガードやリポビタンDなども負けず劣らずの発光具合なので、どれが厳密にキラキラ最輝度なのかは個人の好みでまた変わってきます。単にビタミンで光るといってもドリンクの色や炭酸の量、濁り具合やグラスのデザインなどで色々変わってくるのです。興味を持ったらぜひご自分でも試してマイベスト・オブ・キラキラドリンクを決めてみるのも面白いでしょう。

ちなみにエナジードリンクはニオイの強い(くどい)物が多く、狭い部屋で大量のドリンクを開けると混ざり合ってニオイ大変なことになります(なった)。なので真似される場合は換気しやすい場所で行うことをお勧めしておきます。

この強い香料の理由はビタミン等の成分のニオイを隠すためという話もあり、それでどの商品もこんなにニオイが強いのかもしれません。

今回はドリンクの蛍光は基本的にビタミンB2がメインでしたが、これ以外にも蛍光を示す香料成分があり、これらを使った清涼飲料や飴などのお菓子類にも蛍光するものがあります。これらはビタミンB2とは違った色に光る物もあるため、エナジードリンク以外にも色々ブラックライトを当ててみると意外な発見がある かもしれません。

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大阪のパイン株式会社が製造するパインアメはよく光る。なんかお得な感じ

また一言に紫外線といってもその波長ごとに反応する物質が違う場合があります。色々試してみるのも面白いでしょう。

なお蛍光物質であるビタミンB2ことリボフラビンは光によって分解する性質がありまして、紫外線を当てるとどんどん壊れていきます(そのために光を遮る色のビンに入っているわけですね)。つまり、キラキラ度の検証行為はエナジードリンクの本質を破壊しかねないのです。栄養かキラキラ度か、どちらを選ぶか悩ましいところですね(そうか?)。

【おまけ】エナジードリンクキラキラまとめ

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その後の調査

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