カルディコーヒーファーム(KALDI COFFEE FARM)で販売している『Bean to Bar チョコレートキット』はご存じでしょうか。
バレンタインの時期にありがちな手作りチョコキットと思いきや……Bean to Bar(ビーン トゥ バー)スタイルじゃないですか! カカオ豆の状態からチョコまでの製造工程を通して手がける Bean to Bar 系ショップが人気を集めている昨今、その気分を手軽に味わえるキットというわけですね。
けっこう手軽じゃありませんでした。
カルディ|Bean to Bar チョコレートキット|1,296円
おすすめ度 よくわからない
こちらがカルディで販売している『Bean to Bar チョコレートキット』。ロースト済みのカカオ豆 100g とてん菜糖 30g、チョコレート型 2枚のセットで 1,296円(税込)です。オンラインショップではすでに完売、店頭でもあまり見かけないので、いまゲットするのは厳しいかも……?(´・ω・`)
めっちゃ力仕事やん!
さて、とりあえず作ってみた感想なんですけど、Bean to Bar……楽しいけどめっちゃ重労働じゃないの! 完成までに必要な作業を以下にざっとまとめてみました。
- 【約40分】カカオ豆の皮をむき続ける
- 【約50分】すり鉢で細かく砕き続ける(すり鉢とすりこぎ棒が必要)
- 【約40分】すり鉢を70℃ほどの湯につけながらカカオ豆の油脂(ココアバター)が出るまで擦り続ける
- 【約90分】砂糖を加えてまだまだ擦り続ける
- あとはチョコレート型に流し込んで 1〜2時間ほど待てば完成
作業 1〜4 の内容がかなり過酷な気が……いちいち作業時間が長い。スタッフ女子に作ってみるように依頼したところ、かなり渋い反応だったので、2名でそれぞれ作ることに。
- 作業人① スタッフ女子 チョコ菓子はふだんから作っているが、「Bean to Bar? なにそれ?」という反応。仕事はいろいろ速い。嫌いなスイーツが多い。
- 作業人② スタッフ男子 菓子作りは全くやらないが、「Bean to Bar? Minimal の Flight とかならたまに買ってるけど?」というこだわり系の知識偏重型エア体験野郎。
そんな2名で初Bean to Bar に挑戦した結果……
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完成しました!
ちょwwww
写真左がスタッフ男子が作った Bean to Bar チョコ。なんとかそれっぽく仕上がりました。一方、右のはスタッフ女子が作った……雷おこし? どうしてこうなった!?
この差の原因はおそらく……
どんだけ細かく砕けるかがポイント
Bean to Bar チョコの完成度は、おそらくカカオ豆をどんだけ細かく挽けるかが影響してくるんじゃないかと思われます。
写真はカカオ豆の挽き具合の比較。左がスタッフ男子(の粉砕途中段階のもの)、右が雷おこし風に仕上げたスタッフ女子のもので、粒度の細かさが違います。豆を砕く作業中、何度も「こんなもんでいいっすかね?」と妥協を口にするスタッフ女子に「もっとじゃない?」とさらなる高みを促すも「100円ショップのすり鉢じゃこれが限界っすよ」と労働を打ち切った結果、ザラッザラのチョコ爆誕……。
ただ、実際にカカオ豆を砕く作業はかなり大変。すり鉢だけじゃなく、乳鉢やら薬研やら使わないと、かなり粗い仕上がりになっちゃうんじゃないですかね? Bean to Bar チョコ作りに挑戦する場合は、カカオ豆を細かく砕くための器材をしっかり揃えておくとよいかと思います。
で、スタッフ男子はどうやってカカオ豆を砕いたかというと、コーヒーグラインダーを使うという姑息な手で……(いちばん妥協してんじゃないの)。ただ、近道を選んだつもりが地獄を見ることに。まずはプロペラ式で極細くらいまで挽き(上記写真)、続いてエスプレッソ挽きができるコニカル式で仕上げたんですけど、これは絶対にやったらアカン方法でした。パウダーレベルに挽けるものの、そのタイミングでココアバターが溶け出すので(刃は発熱もするし)、ねっとりチョコがグラインダーにめっちゃ詰まる……異音がする……壊れそう……助けて! それなりの完成形には辿り着くものの、犠牲の大きい作り方でした(グラインダーは一応復活)。
地道に諦めずに砕いていくのが一番かと思います。
味は?
肝心のお味なんですけど、Bean to Bar チョコらしいジャリッとした微細な食感はイイし、カカオ豆の風味をダイレクトに味わえてリッチ感がありますよね。砂糖の量で自分好みの甘さに調節できるのもポイントです。
ちなみに、皮をむいたカカオ豆をそのまま食べるのも美味しかったりします。けっこうおすすめ!(一緒に砂糖も口に含むと甘いチョコに)
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本格的すぎるチョコづくりを体験できる『Bean to Bar チョコレートキット』。チョコがどうやって作られるのかもわかるし、けっこう勉強になって楽しい商品ですね。親子で作ったりするのもおすすめですかね〜。
商品の評価と詳細情報
内容量 | 130g(ローストカカオ豆100g、てん菜糖30g) |
カロリー | 738kcal |
製造者 | ブルーオーシャン |
販売者 | キャメル珈琲 |
原材料 | カカオ豆、てん菜(ビート) |