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小型ペットボトルコーヒーの濃度を調べてみた|2018年夏

小型ペットボトルコーヒーブラックの濃度を調べてみました。

『クラフトボス』が人気を集めるや、各社から競合商品が登場し、あっという間にカジュアルコーヒーの一大勢力に成長した感があります。どの銘柄も水のようにガブ飲みしやすく、極端にいえば “コーヒーフレーバーウォーター” のようなテイスト。実際のところ、コーヒー成分濃度はどんなもんなのでしょうか。

濃度はおいしさの指標ではありませんが、ちょいと気になるので調べてみた次第です。

目次

コーヒー濃度の測り方

コーヒー濃度は、カフェ業界で一般的な TDS(Total Dissolved Solid)で算出しました。TDSとは水中に溶け込んでいる物質の濃度=総溶解固形分のこと。ブラックコーヒーの場合は、だいたいがコーヒー成分による濃度と考えてよいかと。TDSの算出にはアタゴ製濃度計『PAL-COFFEE(BX/TDS)』を使用しています。

  • 典型的なフィルターコーヒー飲料のTDS値は 1.00〜1.50%程度(残りの 98.5〜99%は水)
  • SCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)のTDS推奨範囲は 1.15〜1.35% 
  • SCEA(欧州スペシャルティコーヒー協会)のTDS推奨範囲は 1.20〜1.45% 
    ※目安の抽出収量(収率)18.0〜22.0%

チェックした銘柄について

今回チェックした小型ペットボトルコーヒー(ブラック)は、主要コンビニ(セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン)に行けば「だいたい売ってるな〜」とmitokスタッフが判断した銘柄をピックアップしています。

一番濃厚な銘柄は『タリーズコーヒー スムース ブラック ミディアム』

今回チェックした銘柄では、伊藤園『タリーズコーヒー スムース ブラック ミディアム』が TDS1.02% でもっとも成分の濃い小型ペットボトルコーヒーという結果になりました。もっとも薄かったのは AGF『ブレンディ タグゴー ブラックコーヒー』の 0.87%。典型的なフィルターコーヒー飲料の TDS が 1.00〜1.50%ていどなので(SCAAやSCEA基準なら 1.15〜1.45%)、どの銘柄も薄めとはいえるでしょう。

ただ、個人的な感想では、どうにも数値以上に薄い味に感じるような気も……。その点については、そもそもそういう風味(ガブ飲みしやすい)に仕上げられている、と考えるのが妥当なのかもしれません。

  • タリーズコーヒー スムース ブラック ミディアム(伊藤園)|1.02%
  • クラフトボス ブラック(サントリー)|0.98%
  • ジョージア ジャパン クラフトマン ブラック(コカ・コーラ)|0.89%
  • UCC BLACK COLD BREW PET500ml(UCC上島珈琲)|0.89%
  • ブレンディ タグゴー ブラックコーヒー(AGF)|0.87%

おまけ)ファミマにある『Alameda』はかなり濃い

最後におまけ。ファミマのドリンクコーナーで見かける、プレミアム感漂いまくりのスリムペットボトルコーヒー『ALAMEDA COLD BREW COFFEE SIMPLE BLACK 』(233円 /250ml)。コーヒー好きの間ではわりと話題の水出しコーヒーなんじゃないかと思います。こいつの TDSを調べてみたら 1.67% でした。ぶっちぎりで濃い。ちょっと氷を加えても問題ないレベルですね。

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以上、小型ペットボトルコーヒーの濃度まとめをお届けしました。念押ししておきますが、濃度がおいしさの指標になるわけではありません。そのあたりは誤解のないようご注意ください!

※本企画で測定した結果は目安です。すべての商品で同様の結果になることを保証するものではありません。雑学ていどの感覚で認識しておいてもらえればと思います。

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