コンビニ100円コーヒーの濃度をチェックしてみました。
mitok編集部のご近所コンビニでは毎朝、会社勤めの方がコーヒーマシンの前に列をなしている光景をよく見かけます。セブン-イレブン(セブンカフェ)は年間10億杯(2017年度)も売るそうです。稼いどるなぁ〜。
そんな生活にがっつり入り込んでいるコンビニ100円コーヒーの濃度、各社どんなもんなんでしょうか。なんとなく気になる方はご参考にどうぞ〜 m(_ _)m
コーヒー濃度の測り方
コーヒー濃度は、カフェ業界で一般的な TDS(Total Dissolved Solid)で算出しました。TDSとは水中に溶け込んでいる物質の濃度=総溶解固形分のこと。ブラックコーヒーの場合は、ほとんどコーヒー成分による濃度と考えてよいかと。TDSの算出にはアタゴ製濃度計『PAL-COFFEE(BX/TDS)』を使用。25℃前後で測定し、安定した値を採用しました。
- 典型的なフィルターコーヒー飲料のTDS値は 1.00〜1.50%程度(残りの 98.5〜99%は水)
- SCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)のTDS推奨範囲は 1.15〜1.35% ※
- SCEA(欧州スペシャルティコーヒー協会)のTDS推奨範囲は 1.20〜1.45% ※
※目安の抽出収量(収率)18.0〜22.0%
チェックしたコーヒーについて
今回チェックしたコンビニコーヒー(100円の最小サイズ / ホット / ブラック)は、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンが提供するもの。各社3店舗で1杯ずつ購入し、各社3杯ずつ、計9杯のTDS値を測定しました。
コーヒー濃度(TDS)の測定結果
コンビニ100円コーヒーのTDS測定結果は上記のとおり。
- セブン-イレブン|平均1.21%
- ファミリーマート|平均0.94%
- ローソン|平均1.20%
いちばん濃いのはセブンだけど……安定しているのはファミマかな?
というわけで、今回チェックしたコンビニ100円コーヒーでは、セブン-イレブン「セブンカフェ」が TDS1.21% でもっとも濃いコーヒーという結果に。まぁ、ローソン「MACHI café」が超僅差の TDS1.20% なので、両者同着と見てもよさそうですね。
……しかし! セブンは濃度のばらつきが激しい点が気になりますね。以下↓は各社3杯の濃度をまとめたものです。
濃度の最大値と最小値のポイント差を見ると、
- セブン-イレブン|0.43ポイント
- ファミリーマート|0.10ポイント
- ローソン|0.19ポイント
サンプル数が少ないのでたまたまかもしれませんが、セブンは濃度のばらつきが激しく、本来狙っている濃度がどのへんなのか見えない感じ。一方、ファミマはかなり安定している傾向が見て取れますね。ローソンも意図する濃度がわかる感じのまとまり具合です。
こうした濃度のばらつきは、コーヒーマシンのメンテナンス状態などによって生じるんですかね。実際、抽出量に差が生じることもあるので、「このマシン、調子悪いのかな?」なんて思うこともしばしば。まぁ、そのへんは経験上、日常生活によくある軽いラッキー・アンラッキーという感覚でスルーしている人がほとんどなんじゃないかと思いますが。
というわけで、今回の結論。
“いつものコーヒー” という点では、ファミマ「FAMIMA CAFÉ」がもっとも安定したテイストを期待できるんじゃないかと思います!
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以上、コンビニ100円コーヒーの濃度チェック結果をお届けしました。なお、濃度がおいしさの指標になるわけではありません。各社はコーヒー豆の特性や意図するテイストに基づき、それぞれ適正な濃度コントロールを目指しているのです。そのあたりは誤解のないようご注意ください!
※本企画で測定した結果は目安です。すべての商品で同様の結果になることを保証するものではありません。雑学ていどの感覚で認識しておいてもらえればと思います。