業務スーパーで販売されている『SEARA ブラジル産鶏もも正肉』をご存じでしょうか。
正肉とは骨や余分な脂肪を除去したお肉のこと。それ以外は普通の冷凍鶏もも肉です。2キロ入りの大ボリュームで、枚数にして8枚程度。ブラジル原産の輸入品ながらクオリティは安定している傾向で、がっつり肉おかずをコスパ重視で作りたいときに重宝する一品ですよ。
『SEARA ブラジル産鶏もも正肉』の価格・コスパは?
『SEARA ブラジル産鶏もも正肉』は1,177円(税込、税抜1,090円)で販売中。
内容量は2kg。カロリーなどの栄養成分表示は未記載。神戸物産がブラジルから輸入・販売する商品で、同国の食品グループ、Seara社の商品のようです。
最近の価格は?
『SEARA ブラジル産鶏もも正肉』は時期によっては価格が変動しやすい商品です。mitok[ミトク]ではたま〜に最新価格をチェックしているのでご参考にどうぞ。
チェック日 | 参考価格 | 備考 |
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2018年07月 | 724円(約37円/100g) | 2.0kg |
2023年07月 | 1,177円(約59円/100g) | 2.0kg |
コスパ(単価)は100gあたり約59円。一般スーパーの冷蔵の輸入もも肉は80円/100gはしますから、比較的手頃ではありますね。
使い方は?
肉同士がくっついた状態で冷凍されているので、まずは一晩ほど冷蔵庫に置いて自然解凍する必要があります。解凍時に大量のドリップが出るので、なるべく深くて大きめの容器に移したいところ。
枚数には個体差があり、200~300gの鶏もも肉が8~9枚入っています。解凍後は2~3日で使い切る必要があるので、食べきれないぶんは小分けしたり加熱調理を済ませたりしたあとで再冷凍するのがおすすめです。
風味・食感は?
皮目から焼いてソテーにしたり、醤油でさっぱりと煮たり、解凍したあとはお好みのレシピと調理法で活用できます。
国産品に比べると肉質は引き締まった印象で、密度感のある肉々しい食感。歯ざわりが硬いというわけではなく、煮る場合も加熱しすぎなければ程よい弾力感に仕上がります。
調理時に出る油の量は平均的で、解凍時にしっかり水気を切ればドリップも気になりません。鶏肉特有の生臭さも気にならない程度。あえていえば焼き調理時に肉汁が流れやすいため、国産品よりもジューシーさが弱く、冷めるとパサパサした食感になりやすいのがネックでしょうか。
親子丼やチキンカツなどに幅広く活用しやすい
もうひとつ特徴を挙げると、鶏皮の下に黄色く見える皮下脂肪が除去された個体が多めです(たまに少し残った個体もある印象)。プリッと脂っこい感じはやや落ちるけど、そのぶんクセがなく、旨みも素直に感じられます。
照り焼きや唐揚げはもちろん、親子丼にしたりチキンカツにしたり、ひと手間かけるメニューにも問題なし。特別クオリティが高いわけではないものの、安いからといってチープさは感じず、総合的にみて普通に使いやすい鶏もも肉ですよ。
あえて国産チルド鶏もも肉と比較してみた
ここからは番外編です!
鶏もも肉を購入する際、安い海外産の冷凍肉か、やや値の張る国産のチルド(冷蔵)品かでチョイスに悩むことはありませんか? 普通に考えれば、冷凍より冷蔵、海外産より国産のほうがクオリティは高さそうですけど。
そこで、あえて『SEARA ブラジル産鶏もも正肉』を国産チルド鶏肉と味比べしてみました。
解凍肉とチルド肉をチェック
写真左が、業務スーパーの冷凍『SEARA ブラジル産 鶏もも正肉』。写真右が、他のスーパーで購入した冷蔵「鹿児島産鶏もも肉」(約119円/100g)です。
パッと見てわかるのがブラジル産は鶏皮の下の黄色い皮下脂肪が少なめなこと。ブラジル産のほうが脂肪が少なく見えるのは驚きでした。肉の発色が濃い鹿児島産鶏もも肉のほうが焼く前は美味しそうに見えます。続いて味をチェックしてみました。
なお、鶏肉を食べるときの注意点としては、生食は絶対にNG。口にするお箸で生肉を扱うのは避け、調理の際は中心部の色が完全に変わるまで加熱するようにしましょう。
ブラジル産鶏もも肉のソテー……味・食感に問題なし
鶏もも肉のソテーです。同一のフライパンで、皮目から中火で5分焼き、裏返して4分の条件で、味付けは塩胡椒のみでソテーしました。
写真上が『SEARA ブラジル産 鶏もも正肉』、写真下が「鹿児島産鶏もも肉」ですね。
ソテー中に気付いたのは、ブラジル産のほうが横に縮みやすく、縮んだ分、高さが出たこと。しかし、焼くことで出た鶏肉の油の量やドリップには大きな差異はないように思えました。
写真内左が『SEARA ブラジル産 鶏もも正肉』、写真内右が「鹿児島産鶏もも肉」の断面です。
食べ比べてみたところ、鹿児島産鶏肉のほうが全体的にやわらかく、口の中に入れるとほぐれていく食感がありました。
対してブラジル産は、肉質は十分やわらかくおいしいのですが、国産と比べると「ギュムッ」とした肉々しさをより強く感じます。鶏肉の生臭さは、どちらも気になるということはありません。価格差ほどには品質に差があるようには思えないですね。
冷めた後は国産チルド品のほうが優秀か
冷めた状態のチキンソテーを食べると、肉汁が出たためか、食感に少しの変化がありました。国産鶏もも肉は、冷えた後でも肉汁の保持がうまくいっているのか、ジューシーな風味にはあまり変化はありません。
対して、ブラジル産鶏もも肉は、肉汁が流れ出やすく、期待していたほどのジューシーさが失われ、少しですがパサパサした部位があるように感じました。
推測ですが、この差は冷凍品とチルド品の違いもありそう。一度冷凍して水分が氷に変化していた冷凍品と、冷凍プロセスを経ないチルド品とではジューシー感に差が出るかもしれません。とはいえ、普段何気なく食べるのにそれほど気になるほどの差でもありませんでした。
チルド品を冷凍保存する際は真空パックで
チルド品については食べ切れない分は引き続き冷凍保存。できれば、真空パック用シーラーで鶏もも肉を1枚ずつ密封しておきたいところ。
商品の評価と詳細情報
内容量 | 2kg |
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原産国 | ブラジル |
輸入者 | 神戸物産 |
原材料 | 鶏もも肉 |
保存方法 | -18℃以下で冷凍保存 |