業務用食材を取り扱う業務スーパーの主な注目商品といえば、やっぱり保存がきく大入りの冷凍食品! お店の真ん中にドカンと広がる冷凍コーナーには、例えば冷凍ポテトなど一品目の中でも、色々な種類の商品がそろっています。どれが一番ウマいのか気になるけど、1パック500gやら1kgやらのブツをそう気軽に食べ比べるわけにもいかないし……
というわけで今回はスタッフ一同が覚悟を決めて、業務スーパーの大入り冷凍唐揚げ6種類を食べ比べ。合計5kgぐらいある大量の唐揚げを残さず美味しくいただくと同時に、どの唐揚げが買いでどの唐揚げがアウトなのか徹底会議しました!
これが業務スーパーの冷凍唐揚げオールスター(6商品)だ!
今回食べ比べたのは以下の6商品。
- ① 鶏の唐揚げ(ディープフライ)…1kg 617円(以下すべて税抜)
- ② 若鶏あっさり唐揚げ …1kg 570円
- ③ 鶏とろの唐揚げ …500g 375円
- ④ 和風鶏もも唐揚 …500g 375円
- ⑤ 生姜を利かせた和風もも唐揚げ…1kg 695円
- ⑥ 鶏竜田揚げ …1kg 685円
スタッフA:えっと、なんか、多いですね。写真にはこっそり冷凍ナゲットの袋も写ってますが、これも食べるんですか?
スタッフB:調子乗ってましたサーセン! また今度挑戦するので、今回は唐揚げだけにさせてください……
▲成人男性が抱えきれない量です
①1キロ激安617円唐揚げは…いきなり微妙!? 『鶏の唐揚げ(ディープフライ)』
おすすめ度 ★☆☆☆☆
スタッフA:まずは最もオーソドックスな味付けと思われる1キロ鶏からにチャレンジ。価格は税抜617円で、税込にすると666円です。
スタッフB:イヤな数字ですね。
スタッフA:それでは一口。臭みはあるけどまあ普通……かな? 気になる点は衣がパリパリではなく柔らかで、個体によってモチモチだったりベタッと水っぽかったりします。衣が厚い個体はちょいキツいかな……
スタッフB:分厚くモタっとした衣と鶏肉が一体になって、境目が分からないままただひたすら口の中でモタモタし続けてる! 高校生が買い食いするジャンクな唐揚げと考えれば許せるけど、今時のコンビニの唐揚げに比べると、うーん……。業務スーパーには日頃お世話になってるけど、この味でこの量は正直NOッス!
スタッフA:ファミチキ的なジャンク唐揚げを更に安くした練り物感で、夕食に出してもお子さんが即飽きてダダ余る危険もある。甘酢に絡めて酢豚風にしたり、バシャバシャの水っぽいカレーにぶち込んで煮込んだり、一工夫する材料にいかがでしょうか。
スタッフB:それこそ業務スーパーの激安だけど具無しなインスタントカレー「おとなの大盛りカレー」なんかにそのままぶち込むのがオススメですね。
②なんかこの唐揚げ、タコ焼きじゃね?『若鶏あっさり唐揚げ』
おすすめ度 ★★☆☆☆
スタッフA:気を取り直して次いきましょうか。あっさりテイストを主張する若鶏唐揚げで、グラムあたりの値段が最も安い1キロ570円!安い!
スタッフB:早くも若干不安になってきています。
スタッフA:やっぱり衣がカリカリではなく柔らかで、全体のもったり感は相変わらず……。でも生姜が効いたあっさりテイストは良い感じの味付けです。もうひとつ食感で言うと、衣が魚のすり身っぽいというか……
スタッフB:魚肉練りものっぽい軽めの小麦粉の感じと紅生姜を練り込んだ味付けが相まって、タコ焼き食べてるみたいな気分になるんですよね。なぜかタコ焼き味だけど、先ほどの衣と肉が融合した何かよりはイケるって感じでしょうか?
スタッフA:パリパリ感ガン無視の分厚い衣がやはりネックなので、レンチンしたあと冷まして衣を固くしたほうが美味しくいただけるかも。結果的にタコ焼きみたくなってるけど味付け自体は良い塩梅で、たまにつまめばなんとか1キロ消費可能かな? という印象でした!
③コンビニ唐揚げに近いかも?『鶏とろの唐揚げ』
おすすめ度 ★★★☆☆
スタッフA:胸と手羽の間にある鶏トロ肉を使った、ちょっぴり高級感を意識したパッケージの商品です。内容量は半分に減って500g。
スタッフB:あ、なんか救われた感じ!(律儀に全部食べてる)
スタッフA:グラムあたりの価格は高くなり、多少高級な出来の印象。衣は相変わらず厚いものの、衣と鶏肉の食感はちゃんと別々に感じられます。肉が脂身にも近い柔らかさで、お子さん向けにオススメできる美味しさでは?
スタッフB:食感と油の感じはコンビニのホットスナックに近いかも? まだ多少衣が薄くなっており、脂っこさはあるものの比較的さっぱりしてます。余計な味付けのない素直な味で、ここまでで一番食べやすい唐揚げです。
スタッフA:ご家庭で食べきれなくてうっかり大量の唐揚げを処分……なんて事態を回避するために、ここらへんの500gの商品からまずチャレンジしたいところですね!
④コレ、ちゃんとした唐揚げだ(感動)!『和風鶏もも唐揚』
おすすめ度 ★★★★☆
スタッフA:こちらも500gの商品。なんというか、ここまでで一番見た目が唐揚げっぽいです。
スタッフB:今までのは唐揚げじゃなかったのかな? ちょっと怖くなってきたのですが。
スタッフA:衣のサクサク感はやっぱり足りないけど、塩味と若干醤油がきいた味付けで、いかにもお弁当屋さんの弁当に入っていそうな和風からあげ! ものすごい安心感です。
スタッフB:居酒屋とかカラオケ屋で普通に出てくる、普通の唐揚げに出会えた! カリカリとは言わないまでも衣は薄めでやや固く、食べ応えもばっちり。これなら夕飯のオカズもしっかり張れそうです。
スタッフA:タコ焼きみたいな味がするとかヘンな個性はないものの、普通の唐揚げ食べたい欲をしっかり満たしてくれる一品でした!
⑤お弁当に入れるといいかも?『生姜を利かせた和風もも唐揚げ』
おすすめ度 ★★★☆☆
スタッフA:再び1キロの唐揚げです。
スタッフB:体が油に拒否反応を起こし始めたので、そろそろやめてもいいんじゃないでしょうか?
スタッフA:こちらも和風に醤油と生姜に漬け込んだ素直な味付けで、バランスの良いテイスト。比較的濃い味なので冷えても美味しく、お弁当に入れるとよさそうです。
スタッフB:『和風唐揚げ』よりも衣が厚くて、小麦粉感が強いのは残念かも。とはいえそれなりに固さのある衣と、比較的鶏肉の味が感じられるバランスはOKです。
スタッフA:これで唐揚げは全部ですが、あと竜田揚げが残ってます。竜田揚げも唐揚げも一緒ですよね。
スタッフB:もういいんじゃない?(マジ顔)
⑥片栗粉は偉大だった!『鶏竜田揚げ』
おすすめ度 ★★★★☆
スタッフA:1キロです。本記事はスタッフ5~6名体制で残さず唐揚げを食べながらお届けしてしています。
スタッフB:体壊すと思うんですよね。
スタッフA:あ……なんかさっぱりしてる? 衣が片栗粉であるためか、レンチンしても油でベタベタせずに衣っぽさを保っています。脂っこさがなくて、唐揚げ死ぬほど食べたあとでもいける!
スタッフB:他とは肉質も違う感じで、胸肉のような食感です。いや、鶏肉を指して鶏胸肉ぽいって形容は褒められてませんけど、最もサクサク感がある衣と柔らかなお肉に層が分かれてるってだけで今まででベストの食感ですよ!
スタッフA:常温に置いて自然解凍した後にレンチンすると、なけなしの衣のサクサク感がなくなっちゃうかも。冷凍庫から出してすぐチンするのがオススメです!
結論(おすすめしにくい!?)
スタッフA:唐揚げって好きな食べ物だと思ってたんですけど、むこう一ヶ月はもう唐揚げ食べたくないですね。
スタッフB:全体として、唐揚げと言うには衣が厚くてもったりしすぎ! なんか妙に脂っこくてベタッとした大量のチキンです。最近はスーパーの唐揚げとかでも、チンすれば衣サクサクになるもんなあ……業務スーパーの商品の中では、よほど鶏肉が好きでない限りは基本的にあまり買わないほうがいい部類に入ると思われます。
スタッフA:あえて選ぶなら、④『和風鶏もも唐揚』が一番唐揚げに近い商品。コレでも唐揚げ好きな人は納得しないかもしれません。味付けの個性では②『若鶏あっさり唐揚げ』でしょうか。
スタッフB:途中で唐揚げの味とかどうでもよくなってきたので、⑥『鶏竜田揚げ』が一番美味しく感じました。コレはまあ別枠でしょうが……皆さんも業務スーパーで唐揚げを買うときはよく考えてからどうぞ!常時特売の鶏肉2キロを唐揚げにしたほうが数倍美味しいのは間違いないです…!