スライスする前の生ハム……いわゆる「生ハム原木」をコストコで買える! スペインからやってきたNOEL製『骨なしハモンセラーノ』をご紹介しましょう。
骨のない部分を2kg分という、ほどほどに扱いやすいサイズ感がありがたいですね。おいしい生ハムを好きなだけスライスし放題という憧れのシチュエーションがついに実現します!
パーティで用意しておけば、めっちゃ盛り上がること間違いなしですよ~。今回はスライスのコツや保存方法についても紹介します!
『骨なしハモンセラーノ』の価格・セット内容は?
こちらがコストコの食肉加工品コーナーで販売されている『骨なしハモンセラーノ』。お値段は7,880円(税込、品番 589754)です。2kgほど入っているので、100gあたりは394円という計算になりますね。
ハモンセラーノとは?
「ハモンセラーノ」は、スペイン産の生ハムのこと。イタリア産の場合は「プロシュート」となります。本品はスペインのメーカーNOELの商品で、ピレネー山脈で12ヵ月熟成させたものなんだとか(範囲が広い……)。添加物は一切入っておらず、原材料は豚もも肉と食塩のみです。
セット内容
箱の中には、2kgぶんの生ハム原木がパックされて入っています。そして、原木を据え付ける台座(ハモネロ台)の組み立て素材と、生ハムを切り出すためのナイフもついていました。
原木を開封する前に、冷蔵庫から出して常温に戻しておきましょう。冷えた状態だと、結露が発生してカビや痛みの原因になります。
生ハム原木を台座にセットする
まずは説明書に従って、ハモネロ台を組み立てます。
生ハム原木の表面は脂でヌルヌル状態になっています。
パックのはしっこだけ開封して引っ張り出そうとするのはやめましょう。手が滑って落下し、周囲がベタベタになるなど、大惨事待ったなしです。
まな板などの上に置いて、パックを大きく切り裂いてから取り出すのが安全です。
ハモネロ台に原木を仮置きして、バランスの良い位置を探ります。
台座側のネジくぎに、生ハムをブッスリと差し込んでいきます。それほど力を入れなくても大丈夫。
最後に、ハムホルダーに差し込まれたリングネジを回して、生ハムを刺し貫いて固定します。
これで生ハム原木がハモネロ台に固定されました。けっこう乱暴な据え付け方法なんですね~。
生ハムの切り出し方
生ハムは、表面の変色しているところを切除し、内側をいただきます。
ただ、その表面は外気から中身を守る役割も果たしているので、切除する面積が少ないほど、保管のときに有利となります。そこでおすすめしたいのが段々畑スタイルです。
まず、全長の3分の1くらいのところに、縦に切り込みを入れます。
上部の白くなっている部分を切除します。この部分は後ほど、保管の際に断面を保護するフタとして使用するので捨てないように。
黄色く変色した脂身をトリミングしていきます。一度に食べる分だけ露出させるようにしましょう。
逆サイドの変色している肉の表面も削ぎ落とします。
表面を削ぎ落とした後によく見てみると、まるでジャーキーのような乾燥肉状態になっている部分がありますね(写真内右下)。この部分は加熱調理に使えるので、別途、取っておきましょう。
そのまま食べる用の生ハムは、ピンク色のしっとりしている部分。ここをスライスしていきます。
といっても、スライス済みの市販品のように薄く長く切り出すことはかなり難しい。一口サイズに切り出せればOKと考えましょう。
1段目をある程度切り進めたら、同様の手順で2段目を露出させ、スライスしていきます。こちらも、フタとなる表面の肉を取っておくのを忘れずに!
とろける食感と濃厚なうまみ
というわけで、原木から切り出した生ハムがこちら! やはり薄く長く切り出すのは難しいですね…。しかし、パクっといくにはちょうどいいサイズになりました。
この生ハム、口に入れることで温度が上がると、とろりとした舌ざわりになってきます。そして、噛めば濃厚なうまみが広がってくる!
余計な添加物が入っていないこともあり、味わいはシンプルで嫌味がありません。
ただし塩味がしっかりありますので、食べ過ぎには注意です。調子に乗って食べているとのどが渇いてきますよ。
おすすめのプチレシピ
生ハムをそのまま食べるというのも贅沢な楽しみ方ですが、他の具材とともにパンにのせると、また新たなおいしさを発見できます。
今回はミニトマトにからし菜、オリーブと生ハムをのせ、最後にパルメザンを散らしました。特にオリーブの渋みのあるテイストが効果的でして、生ハムのうまみと組み合わさると、そそる味わいになるんです。ついつい「もうひとくち!」となりますよ~。
固くなった部分はペペロンチーノに
さて、スライスの際に取っておいた、固くなっている部分。まるでジャーキーのような状態になっていますが、加熱調理をするとおいしく食べられます。食べやすく細切りにして料理に使いましょう。
今回は生ハムのペペロンチーノを作ります。
フライパンにオリーブオイル、唐辛子、にんにくを入れ、低温で加熱。オイルに風味を移していく過程で、細切りにした硬い生ハムを投入。その後の作り方は通常のペペロンチーノと同様です。
ただ、麺を茹でる際に、塩は少なめにしたほうがいいですね。
できあがったパスタをお皿に盛り付けたら、スライスした生ハム(柔らかい)をたっぷり散らします。
細切りにした硬い生ハムは、ジャーキーのような歯ごたえと風味があって、スライス生ハムとはまた違ったおいしさ! よりコクを感じるといいますか。そのほか、ポトフといった煮込み料理に使ってもいいダシが取れそうです。
生ハム原木の保存方法
2kgというのは、生ハム原木としては小さめサイズとはいえ、一度に食べきれる量ではありません。
保管する際に重要なのは、切り口をしっかり守ってあげること。最初に取り除いた表面部分を切り口にのせ、ラップをピッタリと被せて空気に触れないようにしましょう。
ラップをかぶせるのは、切り口のある面だけでOKです。
サイド部分は、開封時のヌルヌル状態が続く間は、特にお手入れは必要ありません。もしサイド部分が乾燥してきたら、オリーブオイルを塗ってあげるといいでしょう。
保管する際は、20℃以下の乾燥した場所で。結露すると一気に劣化するので気をつけてくださいね。それでは充実した原木ライフを!
一般家庭で使いやすい「900gバージョン」が登場!
2021年追記)mitok[ミトク]的には強く推したい『NOEL 骨なしハモンセラーノ』ですが、 2kgという量はさすがに購入を躊躇しますよね。でもこのほど900g版が登場したんです(品番 14147)。これなら日本のご家庭でも試しやすいのでは?
商品の詳細についてはぜひ下記レポートをご参照ください!
商品の評価と詳細情報
品番 | 589754 |
内容量 | 2kg |
カロリー | 100gあたり248kcal(糖質0.5g、塩分 5.3g)、総計4,960kcal |
原産国 | スペイン |
輸入者 | コストコホールセールジャパン |
保存方法 | 開封後は20℃以下の乾燥した場所に保管 |
原材料 | 豚もも肉、食塩 |