業務スーパーで買えるお酒のなかでは、『芋いち 焼酎甲類乙類混和』はちょっと中途半端な立ち位置にある商品かも。コスパ的には優秀ながら、使い勝手の悪さがネックです。
乙類よりも甲類を多く使ったドライな風味。それでいて芋の香りも軽く立ってくるため、割材でのアレンジが難しいんですよね。芋焼酎の入門用として試してみるのはアリかもしれません。
『芋いち 焼酎甲類乙類混和』の価格・内容量は?
『芋いち 焼酎甲類乙類混和』は876円(税込、税抜797円)で販売中。内容量は1800ml。製造・販売は岐阜県各務原市にある菊川(業スーを運営する神戸物産のグループ会社)。
コスパ(単価)は100mlあたり約49円。甲乙混和の芋焼酎は他メーカー品だと約70円/100mlぐらいなので、しっかり安めの価格です。焼酎乙類(本格焼酎)ですけど、『本格芋焼酎 黒嘉門』(1800ml・1,240円・約69円/100g)などの業スー品よりも安めですね。
アルコール分は?
アルコール分は25%。飲み方はロックかストレートが推奨されています。
ちなみに原料の割合は焼酎甲類が90%、焼酎乙類が10%。乙類がもつ素材の香りよりも、蒸留を繰り返した甲類のピュアな風味がメインのお酒ということになります。
ほの甘い芋の香りが半端だけどマイルドで飲みやすい
焼酎甲類らしいさっぱりとした抜けの良い味わい。その上にかすかに浮かんでくる、芋のまったりした甘い香り。芋焼酎らしいクセを楽しむ味ではないし、といって割材でアレンジできるほどクリアでもないし……すこし扱いづらさが残るお酒ですね。
ストレートで飲むと、芋の香りと一体になったまろやかな甘さが主役のバランス。25度もあるわりにアルコールのキツさが抑えられており、マイルドで飲みやすいのは確かです(そのぶん酔いやすいので要注意)。
とはいえ、炭酸割りや水割りにすると途端に薄味に感じますし、お燗やお湯割りにしてもアルコール感が立つばかり。飲み方が限られていて、飽きやすいのが欠点といえます。
ロックにすると引き締まった甘さになる
薄くても芋の香りは立ってくるため、ジュースなどで割るのも微妙。もっとも無難においしいのはロックですね。まろやかな甘さが引き締まり、芋の香りもすっきりとまとまります。
芋焼酎ファンには勧められませんが、混和焼酎としては平均的なクオリティですし、価格を考えればアリな範囲でしょう。味にこだわるというよりは、ロックでぐいぐい酔いたい向きにおすすめの選択肢ですよ。
商品の評価と詳細情報
内容量 | 1800ml |
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アルコール分 | 25% |
製造者 | 菊川 |
原材料 | 焼酎甲類(国内製造)90%(糖蜜)、焼酎乙類10%(さつまいも、米こうじ(ベトナム産米)) |