コストコの「残量チェック機能付きアルカリ乾電池」をガチ検証してみた結果

コストコで販売されている『デュラセル ウルトラ with パワーチェック』はご存じでしょうか。

デュラセル製アルカリ乾電池の 16本セットパックです。コストコで電池を買うなら、40本級パックのほうがコスパはよさそうですが、実際のところはどうなのでしょうか。電池残量をチェックする機能も気になるところなので、ハンダマスターかしま氏にガチ検証してもらいました!

 

検証者|ハンダマスターかしま

コストコ|デュラセル ウルトラ with パワーチェック|998円 /単3形16本

皮むきチェック

放電グラフ

終止電圧0.9Vになるまでの放電グラフ(2回のテスト中、好結果の数値を採用)。2.2Ωのセメント抵抗を電池につなげ、両端の電圧をデーターロガーで計測した。サンプルデータは「金パナ」「EVOLTA」(パナソニック)のもの。

検証結果まとめ

  • ブランド デュラセル
  • 製造 デュラセル
  • 販売 プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン
  • 製造国 中国
  • 型番 LR6(4P)
  • 価格 998円 / 16本
  • コスパ
    • 1本あたり 62.4円
    • 1Ahあたり 41.3円
  • 実測容量 1,510mAh
  • 60分後電圧 1.08V
    ※高電圧を維持できているかをテスト
  • 0.9V終始時間 191分13秒
    ※持続時間をテスト
  • 製造年月 2017年3月(期限10年)

他製品との比較(1Ahあたりの単価)

おすすめ度 ★★★☆☆

コストコで販売しているアルカリ乾電池16本セット『デュラセル ウルトラ with パワーチェック』はとくに問題のない製品だろう。ただ、コストコでの購入を考えると、コスパ的にも性能的にも「KS AA ALKALINE 48 PACK」(20.3円 /1Ah)か「DURACELL 40本パック」(25.3円 /1Ah)がおすすめ。さすがに40本も要らないなら本品をチョイスしてよいだろう。

改めて数値を確認すると、実測容量 1,510mAh は平均より上で良値(平均約1,450mAh、編集部独自検証に基づく)。終止電圧までの時間は 191分13秒、60分後電圧は 1.08V と平均的。1Ahあたりの単価 41.3円は、他のコストコ(KS)販売品と比べるとかなり見劣りする。そのほかにとくに気になる点のない平均的なアルカリ乾電池である。

電池残量チェック機能について

『デュラセル ウルトラ with パワーチェック』は電池残量を視覚的に確認できる「パワーチェック」機能が備わっている。わりと魅力的な機能に見える人も多いかもしれない。

電池の両端を押さえると、目盛りが発色して残量の目安を確認することができる。仕組みはけっこう原始的。通電すると発熱する導電塗料の膜に、温度で色が変化する感熱塗料が塗布されている。

導電塗料は残量小側が小さい幅、残量大側が大きな幅になっていて、小さい幅の抵抗が大きい部分が先に発熱して、感熱塗料が発色する具合になっている。試しに、フィルムの両端に電圧をかけ、それぞれの目盛りが何ボルトに相当するのか実験してみた。

写真は 1.2V(上)、1.5V(下)のときのもの。感熱塗料は温度が上昇すれば発色するという単純な仕組みであり、周囲の環境温度によって導電体の発熱温度が左右されるので、正確な電圧を計ることは無理がありそうだ。1.3Vで目盛りの半分が発色しても、冷たい風を当てると消える(「TEST AT 21℃(テストは21℃で)」という記載がある)。まぁ、残り電圧 1.3V以上で色が変化します、というていどに思っていたほうがよいだろう。

ただ、パワーチェックのしすぎには注意したい。導電塗料を発熱させるための電力がバカにならないのだ。テスターで抵抗値を計測してみたところ、導電塗料+−間は 2.4Ω ほどで、新品 1.5V時では 0.63A(1W弱)も電流が流れることになり、連続でテストし続けると 3時間ちょっとで放電してしまう計算。遊び感覚で試すのはやめておきたい(そんなに試す人はいないだろうが……)。

*    *    *

本検証では液漏れなどの耐久性能はテストしていない。液漏れリスクは保管状態・環境によって変わるが、日本製のほうが安心という意見もある。液漏れ対策としては、未使用品なら適温(10〜25℃)で換気のよい場所に保管(高温多湿は避ける)、使用品なら長期間使用しない機器からは取り外して過放電を防ぐなどの注意が必要だ。

※本企画における検証方法、結果の評価は編集部独自の基準によるものです。検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、商品購入前のひとつの検討材料としていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。