コストコで販売されているオーストラリア産牛肉『グレインフェッド ビーフランプキャップ』はご存知でしょうか。
ブラジル料理「シュラスコ」で使われる人気部位が、かたまり肉でどーんと1.7kg。ご家庭でシュラスコは大変ですが、ステーキやローストビーフにしてもおいしくいただけます! 今回は、豪快かたまり肉・ランプキャップの調理方法を紹介しましょう。
価格・内容量は?
こちらがコストコの精肉コーナーで販売されているオーストラリア産牛肉『グレインフェッド ビーフランプキャップ VP』(品番 97122)。「VP」は真空パックのことですね。お値段は100gあたり188円(税込)で、購入したものは正味量1.73kgで3,252円(税込)でした。
「グレインフェッド」、つまり穀物肥育の牛ですね。オーストラリアはグラスフェッド(牧草肥育)も盛んなので、区別のために明記しているのでしょう。一般にグラスフェッドは赤身中心で、グレインフェッドはそれよりも脂肪が多めとされています。
ランプキャップとは?
ランプキャップという部位は、日本ではイチボにあたります。ブラジル料理のシュラスコではピカーニャと呼ばれる、人気部位なんですね。
ただ、レストランならいざしらず、この大きな肉のかたまりを、ご家庭ではどうやって調理すればいいのでしょう。そこで今回は、このランプキャップを使って、ステーキやローストビーフを作る方法を紹介しましょう。
おいしいステーキにするには?
まずはかたまりのまま、表面の膜を剥がします(下味を入りやすくするため)。また、脂身のぶ厚いところ(触って硬い部分など)を軽くトリミングしておきましょう。
ただし、本品の肉部分は、赤身中心であまりサシが入っていません。脂肪を完全に取り除くと、焼き上がりがパサパサになってしまうのでご注意を!
ステーキ用としては、2cmくらいの厚さでスライスしました。上の写真で1枚200~220gといったところです。
焼く前に、室内に30分ほどおいて肉を常温に戻してから、両面に塩、こしょうを振り、しばらくなじませます。
しっかりと熱したフライパンに肉を投入して、中火よりちょっと弱めの火力で焼いていきます。まずは片面を1分半ほど加熱。
ひっくり返して、反対側も1分半焼きましょう。その後、火を止めて、そのまま2分ほど待ちます。次第にジュウジュウ音が消え、じんわりと中に火を通していくわけです。
どんな味わい?
焼き上がったステーキを盛り付けてできあがり! 外はカリッとこんがり、内側はジューシーなレアに仕上がりました。さ
てこのランプキャップ、肉の風味をしっかりと感じます。とはいえ、脂が少ないおかげで、さっぱりとして軽い口当たり。くさみはなく、非常に食べやすいですね。全体的に柔らかですが、適度に噛みごたえがあって、肉をいただく満足感がありますよ。
ただ、やはりこの肉質だと、火を通しすぎるとパサパサになって、おいしさがかなりダウンしそう。なので、レアに仕上げるのがおすすめです。
おいしいローストビーフにする方法(低温調理)
続いて、ローストビーフを作ります。厚いお肉に火を通す場合、コストコでも販売されている低温調理器を使うと失敗しませんよ~。
ステーキの際に下処理を済ませましたが、膜をはがして、脂肪の厚い部分をカットしておきます。表面(特に脂身側)に包丁を立てて軽く穴を開け、下味が通りやすくしましょう。
塩、こしょうを全体にふりかけて、軽くすり込んでおきます。
湯煎可能なビニール袋に肉を入れて、空気を抜いて封をします。水につけながらやると、うまく空気を抜くことができますよ。
容器(今回はクーラーボックス)に水を張り、低温調理器をセットして65℃まで温度を上げたら、肉の入ったビニール袋を沈めて3時間ほど湯煎します。
3時間後、ビニール袋から取り出した状態。ここから、最後の仕上げです。フライパンで表面を焼き、こうばしさを出します(先に表面を焼いてから、低温調理器で湯煎するパターンもあります)。
フライパンをしっかり熱してから、かたまり肉を投入。立てたり寝かしたりして、各面に焼き目をつけていきます。強火で、短時間で一気にやりましょう。
15分ほど休ませてから、スライスしていきます。表面はしっかり焼けていますが、その内側は、中心部まで一定のピンク色になっていますね! この火の通り加減、低温調理器ならではです。
どんな味わい?
ローストビーフも柔らかく仕上がりました!
断面はザラッとした舌ざわりです。口の中で繊維に沿ってほどけていくので、噛み切りやすく、食べやすいですよ。
脂が少ないこともあり、しっとり加減はまあまあといったところ。肉のうまみをしっかりと感じられますが、非常にさっぱりとした味わいなので、途中からステーキソースやチリソルトをかけるなどして、味変させつついただくと楽しいですね。
* * *
『オーストラリア産 グレインフェッド ビーフランプキャップ』は、188円/100gなら非常にお買い得のかたまり肉と言えます。好きな形に切り出して焼いてあげれば、十分ごちそうになりますよ! ただ、赤身肉でサシがあまり入っていないため、火が通り過ぎるとパサパサになりやすいのが注意点。レアでいただくのがおすすめです!
商品の評価と詳細情報
品番 | 97122 |
内容量 | 1.73kg(参考) |
カロリー | ― |
販売者 | コストコホールセールジャパン |
原産国 | オーストラリア |
輸入者 | ジャパンフード |
原材料 | 牛肉(オーストラリア産) |
保存方法 | 要冷蔵4℃以下 |