8週間目はどうなるのか?
『ディナーロール』の冷凍最終実験。冷凍保存開始から8週間後の『ディナーロール』を試食し、結論が出ましたのでぜひご覧ください!
冷凍保存8週間後の状態をチェック
8週間も経つと、氷の粒の発生が顕著です(これまでも細かな氷の粒は発生していた)。上の写真は「2.ラップで包んだだけ」の状態。「3.ラップで包んで保冷袋に入れる」も、これに近い状態でした。
「4.アルミホイルで包んだだけ」「5.アルミホイルで包んで保冷袋に入れる」は、粉状の氷が全体に付着していました。
また、「1.保冷袋に直接入れる」は、5種類の中でいちばん大きな氷が付着していました。
5パターンを1つずつ取り出し、並べたところです。
6週間後の状態と比べて、よりシワシワになっている印象。ラップやホイルで包むとシワが出やすくなるようで、特にシワシワだったのは「4.アルミホイルで包んだだけ(写真右下)」でした。
「1.保冷袋に直接入れる」は、シワシワ感は少なかったものの、付着していた大きな氷が溶け、底がベチャッと濡れてしまいました。
1.保冷袋に直接入れた場合
間違って先にカットしてしまったので、中央に切り込みが入った写真となっています。
表面は張りのある見た目で、カリッと仕上がっています。ただ、付着していた氷が溶けて底面が濡れていたせいか、加熱後にその部分がホイルにくっついてしまいました。
内側はパサつき気味です。味や香りは、やや落ちている印象はありますが、それほど大きな違和感はありませんでした。
2.ラップで包んだだけの場合
表面はカリッというより、サクッとした質感。シワは、加熱で膨らんだことでマシになっています。
内側はだいぶパサついています。今回の5パターンの中では、いちばん水分が抜けている印象でした。味や香りは、やや落ちている印象ですね。とはいえそれほど大きな違和感はありませんでした。
3.ラップで包んで保冷袋に入れた場合
表面はカリッとした質感。加熱したことで膨らみ、シワが若干緩和されました。
内側はすごくふんわりしています! 今回の5パターンのなかではベストな仕上がり(とはいえ、冷めるとだいぶパサつく)。味や香りは、他と同様に、やや落ちている印象はありますが、それほど大きな違和感はありませんでした。
4.アルミホイルで包んだだけの場合
表面は軽くしっとりして柔らかな質感。ホイルに包まれていたため、加熱時に水分の逃げ場がなく、蒸し焼き状態になったと思われます。シワはあまり目立たなくなっています。
内側はパサっとしてモソっとした食感。ホロホロと歯切れがよいですね。味や香りは、他と同様に、やや落ちている印象はありますが、それほど大きな違和感はありませんでした。
5.アルミホイルで包んで保冷袋に入れた場合
表面は軽くしっとりとして柔らかです(ホイル包みで蒸し焼き状態だった影響かと)。冷凍状態ではわりとシワシワでしたが、加熱によって膨らみ、だいぶ目立たなくなりました。
「4.」と同様に、内側はパサッ、モソッという食感。ホロホロという歯切れのよさも同じくらい。味や香りは、やや落ちている印象はありますが、それほど大きな違和感はありませんでした。
ベストの冷凍方法は……?(8週間後の状態)
保存方法 | 見た目 | 食感 | 味 | 香り | 総合評価 |
---|---|---|---|---|---|
1. 保冷袋に直接 | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
2. ラップで包むだけ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
3. ラップで包んで保冷袋 | △ | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ |
4. アルミホイルで包む | △ | △ | ◯ | ◯ | △ |
5. アルミホイルで包んで保冷袋 | △ | △ | ◯ | ◯ | △ |
8週間後に試食した感想ですが、味や香りに関しては、やや落ちてきているような印象でした。とはいえ大きな違和感はなく、普通に食べることができました。
8週間経過後の『ディナーロール』でいちばん食感がよかったものは、「3.ラップで包んで保冷袋に入れる」ですね。オーブンで加熱することで、内側がふんわりと仕上がりました。
この「3.ラップで包んで保冷袋に入れる」は、4週間後の試食では1位、6週間後の試食では2位だったので、ずっと状態が安定していると言えそうです。
毎回の指摘となりますが、アルミホイルで包んだもの(「4.」「5.」)は、見た目も食感もよくないため、おすすめしません。
というわけで、8週間にわたる実験はここに完結しました! その結論は下記のとおりです。
『ディナーロール』を冷凍する場合は、「1個ずつラップで包んでから保冷袋に入れ、冷凍庫で保管する」のがおすすめ
あくまでmitok編集部にある冷凍庫で試したゆるい実験ではありますが、参考にしてみてください。